[2003年10月12日(日曜)]
宇野功芳が語るSPの世界
金沢蓄音器館では毎月数回SP盤の鑑賞会をやっているのですが、
今回は、痛快な辛口評論で知られる宇野功芳氏の招聘が叶って
ちょっとアカデミックにクラシックを特集しました。
宇野氏は、20世紀の巨匠ブルーノ・ワルターと交流のあったことでも有名で、
著書「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」「クラシックCDの名盤」などは、
その明快な解説でCD購入の指南書として活用されている人も多いのではないでしょうか。
鑑賞会は、午後の部、夜の部と2回。
宇野氏は「書くのはいいけど、喋るのは・・・」というわけで、金沢市のクラシックファン水口哲哉氏が、果敢に聞き手を務めてくださいました。
午後の部は、小品編としてクライスラーやレナー四重奏団のほか、つぶやきセリフ入りで有名なパハマン演奏の、やり直し部分まで録音されたショパン「黒鍵エチュード」
宇野氏のリクエストによるシューマンハインクの「魔王」、ストララム交響楽団の「牧神の午後への前奏曲」など、小品とはいえ、なかなか玄人好みのプログラム。
夜は、ワルター盤特集でがっちりと濃厚な内容。
「蓄音器で交響曲を聴くのは、音的には本当はちょっと苦しいね・・。」といいつつも、蓄音器というものがどんなに貴重であったか、
ご自身の青春時代のレコードに対する思いなども交えてお話してくださいました。
途中、ワルターから宇野先生に送られてきた「声の便り」なども紹介させていただいたり、ワルターのリハーサル風景が録音されたLPなどを挟みながら、
ハイドン「軍隊」モーツアルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」ベートーベン「田園」シュトラウス「皇帝円舞曲」など7曲を鑑賞。
聞き手の水口氏となかなか楽しい評論戦なども繰り広げてくださいました。
さらに驚くのは、鑑賞会の翌日、参加者の方が詳細な感想を載せた、ホームページが公開されました。
この鑑賞会を見逃された方は、ぜひアクセスを。
http://oekfan.web.infoseek.co.jp/review/2003/1012.htm
音声まで出せないのは残念ですが。